「男声合唱団 リーダーターフェル ジルヴァーナー1995（ＬＴＳ）」は、「以前良く歌われていたが、近年歌われる機会が少なくなった名曲をもう一度掘り起こして歌いたい」という目的のもとに、「男声合唱団 東京リーダーターフェル1925」のＯＢとシニアメンバーの有志によって、1995年に設立され、今年で30年目を迎えました。

創立以来、清水脩、三木稔、多田武彦、林光などの作品を採りあげる一方、懐かしの名曲もレパートリーに加え、ジョイントコンサートやコンクール、合唱祭、老人施設慰問などを中心に活動を続けています。

これまで、2000年に「創立5周年記念ファミリーコンサート」、2005年に「創立10周年記念コンサート」を開催するとともに、1998年には「浦安男声合唱団」および「洋光台男声合唱団」と、2003年には「女声合唱団 コール・サルビア」と、2008年には「女声合唱団 紅花会」と、そして2010年4月には「男声合唱団 ベルリンリーダーターフェル1884」および「男声合唱団 東京リーダーターフェル1925」とのジョイントコンサートを開催してきました。

さらに、2010年の8月6日には「広島の日」に合わせ、八ヶ岳北杜国際音楽祭で世界一流のプロの演奏家の方々に混じって、主催公演でケルビーニと三木稔の東西のレクイエム（何れも抜粋）を演奏し、大きな感動を覚えました。

また、2013年6月29日には、第28回国民文化祭・やまなし「2013年シニアコーラスの祭典」（於：山梨県都留市，主催：文化庁，山梨県　他）に東京都代表として出演し、万雷の拍手と過分な評価を受けました。

2014年7月13日には、作曲家の故・三木稔氏を追悼する「三木稔メモリアルコンサート」に中核団体として参加し、氏の作曲した「レクイエム」（フルオケ版・初演）を歌い、かつて仲間として一緒に歌った三木稔氏を心から追悼しました。

2015年12月10日には、麻布チェチーリアの共催、フラウエン　ターフェル、ココラーレ、ラ　ベッラ　ヴィータの賛助出演を得て、「創立２０周年記念ジョイントコンサート」を開催し、大成功を収めました。

2016年12月25日には、台北市の国立中山堂80周年記念演奏会に招かれ、初の海外演奏旅行を実現しました。

2018年6月27日には、２回目の海外演奏旅行として、台中市の台中国家歌劇院で開催された、「第３回台日合唱交流会」に参加しました。

一方、コンクールでは、（財）日本チャリティ協会などの主催する「シニアコーラス・ＴＯＫＹＯ・フェスティバル」に毎回出場し、厚生労働大臣賞（以前は、厚生大臣賞）を８回、東京都知事賞を５回受賞しています。また、それ以外の年は特別演奏に招待されています。

2016年2月13日には新潟市で開催された「第８回千の風音楽祭」に参加し、最も聴衆に感動を与えた団体に授与される「千の風賞」を受賞しました。審査員の新井満さんからは「涙が出そうになるくらいの素晴らしいパフォーマンスでした」との評を頂き、同じく小林幸子さんからは「７５年（平均年齢）の間には苦しいことや辛いことも多かったと思いますが、それを乗り越えてこられた皆さんの人生が濃縮された素晴らしい演奏でした」とのお話を頂きました。

2019年5月20日には、横浜市のみなとみらいホールで開催された「第１１回国際シニア合唱祭『ゴールデンウェーブ in 横浜』」に参加し、最優秀・神奈川県知事賞（ほほえみ賞）を受賞しました。

団員は現在約４０名、平均年齢は78歳、全員が東京リーダーターフェルの経験者です。豊富な人生経験に裏打ちされた、聴く人の心に深く浸みわたる演奏が当団の持ち味です。

ちなみに、「ジルヴァーナー(Silvaner)」というのは、ドイツ・フランケン地方に産するワインに適したぶどうの品種で、酒と歌をこよなく愛する私たちにぴったりの名称です。（2023.1.1記）